たらたら神秘主義

本と映画と音楽と日常、できれば神秘

スリランカ料理に感動する

先日、水戸に出張したとき、以前の同僚と会って、昼食をともにした。彼が教えてくれたのが、茨城大学近くの「コジコジ」というスリランカ料理の店だった。以前にも彼と同じ店に入ろうとして、客が並んでいて断念したことがある。彼は水戸に来るたびにそこで…

椎名林檎の曲「NIPPON」を中毒気味に聴いている

椎名林檎が登場した頃はすごくかっこいい文学的な感じの曲を作る人がでてきたなあ、すごい、と思って最初のあたりはCDも買っていたけど、 そのうちしばらく離れていて、しかも僕はサッカーへの関心がまったくないのでワールドカップ番組のテーマソングとして…

コーチャンフォーつくば店について、反省した。

以前、この日記にコーチャンフォーの悪口を書いた。開店初日とかそのくらいのときに行ってがっかりした件について。 でも、あれから何度か訪れて、意外といいじゃん、と思うようになっている。おそらく本が増えて本の並びが充実してきたからだろうと思うのだ…

『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(マーク・ボイル著 紀伊國屋書店)を読んだ

マーク・ボイル著『ぼくはお金を使わずに生きることにした』を読んでいる。 イギリス人のマーク・ボイルという青年が、1年間、お金を使わずに生きると宣言して生きた記録。 「ぼくが思うに、売り買いと与え合いのちがいは、売春とセックスのちがいのような…

文明的生き方と野性的生き方

雨ふる日曜日の午前中、カフェにきている。むさしの森珈琲。 最近、文明的生き方と野性的生き方のことをよく考える。文明化された環境のなかでぬくぬくと生きることが、生きることの手応えを失わせているのではないかというような意見は、まっとうに思われる…

 人生で望むものは?

人生で望むものは? 金か 人々の尊敬か? 君の望みは何だ?そいつを本気で考えてみろ 『さよなら、僕のマンハッタン』という映画のなかで、アパートに越してきた謎めいた隣人が、若い主人公にそんなふうに尋ねる。 What do you want.In your life.You want m…

チェーホフ『三人姉妹』

また鬱の雲に覆われがちである。 チェーホフの『三人姉妹』を読んでいる。登場人物が語る人生の虚しさが生々しくて、読んでいてヒリヒリする。 悟りを開いたと思ったときもあったけど、まったくダメで、脳というか、感情というか、思いというか、に、振り回…

実家で蜂に刺された

昨日の午後は、休みを取った。実家近くのお寺に檀家料を支払いに行った。広徳寺、13000円。ついでに自宅の手入れをしようと、チェンソーで垣根とか、垣根の辺りの蔦を切るとかした。チェンソーのチェーンが締められなくなったので、刈払機に変えて自宅の植え…

サニーデイ・サービス

つくばロックフェスというイベントに先月行ってきた。 祭りに参加して神輿を担いた三島由紀夫のひそみに倣って。 はじめてのフェスにおっさん一人で参加するのは心細かったのだが、たいへん楽しめた。 一番の目当ては崎山蒼志という若いミュージシャンで、そ…

文学作品の言葉がおもしろいかどうかは

すでに固定してしまった考え方や知識を表明するおじさんの言葉はつまらないという話の続き。 固定していないということは、他者(他の人だけでなく、広くとらえれば世界ということ)ときちんと関わっているということだ。 固定してしまうものを「概念」とい…

おじさんの話がつまらないのはなぜかということ

今日、自由の森学園という私立中学・高校の公開教育研究会というのに行ってきた。 たいへん面白かったのだけど、そのなかで教えられたこと。 公開教育研究会の「テーマ別分科会」も「教科別分科会」も、中学生や高校生と大人たち(先生も保護者も大学生も一…

つくば市に新しくできた大型書店「コーチャンフォー」への期待と落胆

おととい開店したコーチャンフォーに当日の夕方に行ってきた。 エスカレーターを登って歩き出し、ちょっとの間だけテンション上がったが、棚を見ていくと、なんだかげんなりしてくる。 もちろん、本屋が次々失われていくさっこんなので、あらたに本屋ができ…

悟りとダイエット

ダイエットが順調である。 きっかけは、ネットで16時間プチ断食というものを知ったことだ。 たとえば、夜8時に夕食を食べた場合、朝食を抜けば、昼12時には16時間断食をしたことになる。 健康診断のたびに肝臓に関する数値が悪化していて、痩せればいい…

俳句と悟り

1ヶ月くらい前から、2日に一度、俳句を作っている。いい句を作ろうとするためというより自然を感じるためである。 悟りを開いてからしばらくして、もとにもどってしまったという感じがした。もとにもどったといっても、もとにもどったと思えるということは…

悟った3

大学生のころ、「人生」という言葉を頭に浮かべるだけで、鬱になれた。 それからずっと、いつも焦っていたような気がする。いつも、「こんなことしている場合じゃない」と思って生きてきた。 「人生」などというのは、あたりまえだけど、自分の頭のなかで勝…

悟った 2

悟りを開いたけど、けっこう維持するのがたいへんである。 最初に開いたときは勢いがあって、すべてが変化した感触があったけど、ずっと羽ばたいていないと墜落してしまうような感じ。もっと、ちゃんと開けたら安定するのだろうか。 だけど、いちど悟った状…

悟った

悟りを開いた。 おそらく先月(2022年2月)、いままで分からなかったことが分かった。 ずっと悟りに興味を持っていて、初期仏教に関する本を読んだりしていたのだけど、分からなかった。たとえば、座禅とか瞑想とかをなぜするのかもピンとこなかった。 それ…

めずらしく神秘についてまじめに

ブログに神秘主義というタイトルをつけたくせに神秘についてほとんど書いてない。 神秘というほど、かっこいい生き方をしてないから、たらたらをつけたわけではあるけど。 いつも人生の本質というか、世界の本質みたいなものに関心があった。 ほとんどのこと…

バス釣りを考える。

バス釣りにハマって1年以上が経った。 ずっと書物とか精神世界みたいなものに関心があったのに急にアウトドアであるわけなのだけど、自分の中ではつながっているので、 そのあたりを考えてみたい。 昔から自然と向き合うことの重要性は感じていた。 わずか…

ネット時代のバス釣り

ブラックバス釣りにハマっている。 つくばの野池とか小貝川とか霞ヶ浦とか、休日のたびに巡っている。 あまり釣れない。坊主(一匹も釣れないこと)に終わることのほうが多い。下手くそなので。 20年くらい前にもバス釣りをしていたことがあるのだけど、最近…

映画『ミッドナイト・イン・パリ』

風邪気味だったこともあるけど、 それ以前から、ただ生きているだけで大変、という気持ちでいて、 そういうふうだから、ここしばらく、人間にとって「理想」みたいなものがあるという、 理屈はわかるけど、気持ち、というか雰囲気を忘れていた。 今日は金曜…

引っ越した

三月末に引っ越した。 一軒家からアパートに移ることになり、引っ越しの前後で膨大な物を捨てた。 捨てることの重要性は世の中でも言われ尽くしているが、ほんとうに、考え方の転換を必要とした。 持つ者、ではなく、持たざる者が優位となる社会というのは、…

カミガミの来訪

ユダヤ教の安息日のことをよくは知らないのだが、それに倣うつもりで、毎月どこかの休日を「ぐうたらの日」とし、本もテレビも新聞も、インターネットはもちろん、どんな電子機器にも触れてはならず、車はもちろん、いかなる交通機関も利用してはならず、な…

トモダチの輪

ミユがいじめられているのを うちらはざまみろと見ていた。 最近のミユはちょうし乗ってた。 うちらが席をとってお昼を食べずに待っていたのに ヒロたちと売店に行っていつまでも帰ってこなくて、 あげくにヒロたちと一緒に食べるって。 学校から帰る途中で…

映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』

タランティーノの名前だけで観てみた。「意味がない」ということに、あまりにも開き直った映画で、びっくりした。前作『キル・ビル』はあまり楽しめなかったんだけど、これはすばらしかった。 デス・プルーフ in グラインドハウス(字幕版) クエンティン・…

映画『桐島、部活やめるってよ』

薦められて、itunesでレンタルして『桐島、部活やめるってよ』を観た。すばらしかった。 桐島、部活やめるってよ 吉田大八 Drama まず第一に、リアリズムのすばらしさだ。リアルであるということは、自然であるというよりはむしろ、とても丁寧に作りこんであ…

映画を採点 huluで最近観たもの一気に採点③

映画ブームは少し去ってしまって、ほんとうは映画なんかどうでもいい気分でもあるのだけど、せっかくだからブームが始まって以来の観たものだけは記録しておこうと思う。 あるいは映画ブームが去ったわけではなくて、ここしばらくエネルギーが枯渇してしまっ…

映画を採点 huluで最近観たもの一気に採点②

動画配信サービスhuluで最近観た映画を個人的好みによって採点、の続き。 【基準: ★☆☆☆☆……駄作 ★★☆☆☆……ふつー ★★★☆☆……おもしろかった ★★★★☆……すごくおもしろかった ★★★★★……傑作】 『キス&キル』:★★★☆☆ あほらしいけど、単純に楽しくてよかった。 彼氏と別…

映画を採点 huluで最近観たもの一気に採点

hulu という動画配信サービスに入ってしばらく経つ。 最初はアメリカのドラマばかり観ていたが、最近はひさしぶりの映画ブームだ。 視聴履歴を参考に、思い出しながら採点する。コメントは覚書き程度にして、思い入れのあるものについてはできれば別の機会に…

「きろえちゃんへ」

きろえちゃんへ きろえちゃん ってへんな名前だね。 ぼくがつけた。 ほんとうの名前なんて、 すてちゃいなよ。 それでぼくとともに きろえちゃんとして生きるのさ。 あるいは。 だれか であることなんてやめて なんだかわからないこの世に目覚めた一部として…