たらたら神秘主義

本と映画と音楽と日常、できれば神秘

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『ビフォア・サンセット』

『ビフォア・サンライズ』を1回見返した後で、その続編『ビフォア・サンセット』をみた。 1 『ビフォア・サンライズ』の良さについて付け足し。 ●この映画にぼくが「個人的」な感じを得たのは、自分がヒロインの女の子に恋をしているような気分になったと…

映画『ビフォア・サンライズ』

『ビフォア・サンライズ』というタイトルは、なんとなくロマンチックでありきたりの映画を想像するけど、そんなことはなくて、とてもいい映画だった。 前に、ベルトリッチ監督の『ドリーマーズ』を観たときに書いたことだけど、ぼくにとってのいい映画の条件…

職員室を出て廊下の向こうを見ると、 遠くの渡り廊下を同僚の女教師がおもいっきり走り過ぎる姿が見えた。 一瞬の出来事で、ちょっと目を疑うくらい速かったので笑ってしまった。 で、その廊下と平行している廊下をぼくも全速力で走った。 そのときぼくはサ…

試験範囲が終わっていたので2時間目の授業は自習にした。 ひとりの生徒の机にあった本が目にとまった。手にとって見ていたら、読み途中らしくて、ここが良いのだと文章を示してくれた。 なんか、哲学めいたことが書いてある。 鈴木剛介という人の『THE ANSW…

貴重な休日。11時から3時くらいまで眠ってしまった。 起きるとすでに光が夕方じみていて、悲しくなった。 だけど、ときどき意識を浮上させながら怠惰に眠りつづけているときの背徳的なまでの心地よさは、他には代えがたい。 その時間が純粋にその時間だけで…

ずいぶん前に買って、ちびちび読んだいたせいで、読み終わったのだかまだなのだか、よく分からなかった中沢新一の本を、読み終えた。 「知的な本」というのは、意外と貴重で、むずかしいことを言っていたり、たくさんの知識を披露していたりする本はたくさん…

金井美恵子の『目白雑記』がおもしろかったので、買ったまま放ってあった『重箱のすみ』や、新たに買った『「競争相手は馬鹿ばかり」の世界へようこそ』といったエッセイ集を読んでいる。 どちらも、『目白雑記』よりも前に書かれた文章が主のようで(ちゃん…

金井美恵子『目白雑記(ひびのあれこれ)』(朝日文庫)を読んだ。 金井美恵子を最初に読んだのはたしか『タマや』で、大学生のぼくはそのかっこよさにかなり興奮した。 浅田彰が金井美恵子の小説を、「何も意味のないレース編みたいな小説」と表現していた…