たらたら神秘主義

本と映画と音楽と日常、できれば神秘

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ひさしぶりにヴァルネラ的気分になった。 (ヴァルネラとはヴァルネラビリティーの略。大江健三郎が使っていた言葉を、もしかしたら誤用しているもの。攻撃されやすさの意味。気分が弱っていることにより全身からいじめられっこオーラが出る状態。) 要因1 …

映画『潜水服は蝶の夢を見る』

ユーモアというのは、単なる笑いのことではなくて、生きる姿勢のことである。 実話をもとにしたフランス映画。雑誌『ELLE』の編集長をしていた主人公が、突然脳卒中かなにかで意識を失い、目覚めると、全身麻痺の状態になっていた。世界とつながっている唯一…

模擬試験の監督をしながら、ティム・オブライエンの『世界のすべての七月』を読んでいた。 『本当の戦争の話をしよう』もそうだったけど、これも、じんわり心に届くいい小説だ。 大学の同窓会に集まってきた50代の人々の、現在と過去を交互に描いた作品。 …