たらたら神秘主義

本と映画と音楽と日常、できれば神秘

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『サムサッカー』

映画『サムサッカー』を観た。すばらしい。とても誠実に作ってある映画だ。 17歳になっても指しゃぶりの癖が直らない少年が主人公。この主人公が成長していく話なのだが、主人公の指しゃぶりの癖は、映画の最後まで直らない。では、どこが成長したのか。 …

フィッツジェラルド

フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』(村上春樹翻訳ライブラリー 中央公論新社)を読んだ。高校生か大学生の時に新潮文庫で一度読んだことがある。今回もう一度読んでみて、たしかに人生についての大切なことが書かれている小説だという気がした。…

『エレファント』

ストーリーの面白さでひきつけようとする作品は、映画にしても小説にしても、本当にげんなりする。アイダホ州で起きた高校生による銃乱射事件を題材にしたこの映画の面白さは、ストーリーにはない。小説でいえば「文体」に当たるもの、画面構成とかカット割…

ある金持ちの変態男の話

ある女性が昔からの友達に求婚されているという。周りの友達も結婚しちゃいなよと勧めるその男性は、金持ちだし、性格も悪くない。ただし太っていて、しかも変態ではある。 彼のマンションで催されるパーティーでは、招かれた女性達が、クローゼットにずらり…