たらたら神秘主義

本と映画と音楽と日常、できれば神秘

フィッツジェラルド

フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』(村上春樹翻訳ライブラリー 中央公論新社)を読んだ。高校生か大学生の時に新潮文庫で一度読んだことがある。今回もう一度読んでみて、たしかに人生についての大切なことが書かれている小説だという気がした。
昨日、車を運転しながら、世界に対する愛を表すのが小説だろうか、では世界に対する嫌悪は?ということを考えた。この小説にはその両方が書かれていると思う。それでは自分自身に対する嫌悪は? 主人公は、そう感じるような行動だけはとるまいと考えているようだ。ぼくにはこの主人公のような誠実な生き方はできない。と思いました。