椎名林檎が登場した頃はすごくかっこいい文学的な感じの曲を作る人がでてきたなあ、すごい、と思って最初のあたりはCDも買っていたけど、
そのうちしばらく離れていて、しかも僕はサッカーへの関心がまったくないのでワールドカップ番組のテーマソングとしても聴くことがなく、
先日、たまたまラジオで流れてきた「NIIPPON」という曲がちょっと気になって、改めて検索して聴いてみたら、あまりにもかっこいいと思ってしまって、それ以来、麻薬中毒気味に繰り返し聴いている。
この感じは、しばらく前に10FEETの「蜃気楼」に同じ症状が出て以来のことだ。
あまりに聴きすぎて飽きてしまうのが怖いのだけど、中毒なので、聴かずにはいられない。
もちろん、歌詞もアレンジも椎名林檎のボーカルもかっこいいが、その曲が気に入るというのは、ほとんど肉体的なものだと思うので、結局は説明のしようがない。
いまさらなのだけど、椎名林檎自体への興味も出てきてしまっている。このタイミングでライブチケットが販売されたらなんとしても買ってしまうところだけど、ライブの予定はないようである。
といっても、椎名林檎には他にもいい曲がたくさんあるとはいえ、〈ど真ん中〉なのは「NIIPPON」だけなので、ライブに行く必要はない気もする。
このレベルでど真ん中に来る曲が、世界には、他にも存在して、ただ出会えていないだけなのだろうか? それとも、そのときの自分にとってのど真ん中は、世界に1曲しかないのだろうか?(そんなはずはない、とは言えない気がする)
「このレベルでど真ん中に来る曲」というのは、単に珠玉の名曲、ということではない。この僕という個人にとって(あるいは今の自分にとって)特別な曲ということで、それはどういうことなのだろう?
もちろん、Amazon Musicで「類似した楽曲を再生」してもど真ん中の曲は見つからない。
どういうことなのかはわからないけど、数多ある曲の中で、なぜこの曲にこれほどど真ん中感を感じてしまうのか、興味深い。