hulu という動画配信サービスに入ってしばらく経つ。
最初はアメリカのドラマばかり観ていたが、最近はひさしぶりの映画ブームだ。
視聴履歴を参考に、思い出しながら採点する。コメントは覚書き程度にして、思い入れのあるものについてはできれば別の機会に詳述しよう。
【基準: ★☆☆☆☆……駄作 ★★☆☆☆……ふつー ★★★☆☆……おもしろかった ★★★★☆……すごくおもしろかった ★★★★★……傑作】
『アイム・ノット・ゼア』 :★★★☆☆
実験的な映画で、最初入り込めなかったんだけど、なかなか良い。
『once ダブリンの街角で』★★★★★
思い入れのある作品! 掃除機修理業の男がストリートでギターを弾いたりもしているのだけど、一人の女性と知り合って、一緒にレコーディングをすることになって……というのをけっこうリアルなタッチで画く。その良さを3点挙げると、
①主人公の男が作る曲がいい。サウンドトラックを買ってしまった。
②ヒロインの女性が魅力的。
③リアルな演出がいい。リアルな文体で日常を描けるなら、それだけで映画の魅力になりえるのだ。
『ノーウェアボーイ』★★☆☆☆
ジョン・レノンの若い時を描いた作品。無理にジョン・レノンに似せようとしない自然体なところはまあまあ。演出も手堅い。でも突き抜けるものはないなあ。
『ヘアスプレー』(2007年版)★★☆☆☆
すごく丁寧に作られたミュージカル映画。楽しんだけど、でも丁寧に作られているぶん、僕にはすこし息苦しい。なんなんだろう。もとになっている、ジョン・ウォーターズ監督の1988年版の『ヘアスプレー』も観てみたい。
『恋の門』★☆☆☆☆
おそらく、僕は松尾スズキという人の、ハッタリっぽい感じが性に合わないのだと思う。大胆なようで、姑息な意図が透けて見えるというか。
『台北の朝、僕は恋をする』★☆☆☆☆
2010年公開の台湾映画。ヴィム・ヴェンダースが製作総指揮とのことだし、数々の国際映画祭で上映らしいけど、なんで、こんなだらしない脚本で評価されるのか分からない。
『ダーウィン・アワード』★★★☆☆
探偵役の主人公が謎解きをすることを通して、間抜けな死に方をする人たちを紹介する映画。なかなか良かった。ウィノナ・ライダーを久しぶりに観たけど、やっぱりいいなあ。
『サブマリン』★★★★☆
オリバーという15歳(?)の主人公が、たいして可愛くないけどちょっと小悪魔的な女の子と初体験したり、母親の浮気を突き止めたり、なんだかんだする。
オリバーを振り回す相手の女の子のリアリティがすばらしい。それから、オリバーのモノローグも。一つ一つのエピソードがヘンテコで、なんだかとても個人的な記憶を見せてもらった感じがする。……というのは、いい映画の証拠だ!
『食べて、祈って、恋をして』★★★☆☆
「世界中の女性から絶大な支持を受けるエリザベス・ギルバートの自伝的ベストセラー小説を、ジュリア・ロバーツを主演に迎えて映画化した人間ドラマ」とのことだけど、演出家が俗なんだろうな。映画全体が俗な感じで。原作がどうだかわからないけど。でも、ところどころ魅力的だし。こういうテーマが好きだから、楽しく観てしまった。
ウディ・アレンの『恋するバルセロナ』での演技もすばらしかったハビエル・バルデムというおっさんが出てきた。ここでも唯一光っている!
『ロスト・メモリー』★★☆☆☆
忘れていた幼い頃の恐ろしい記憶を呼び覚ましていく、という映画。丁寧に作ってある。でも脚本も演出もあくまでエンターテイメントで、自分にとって特別な映画とはならない。
まだまだ観たのだけど、もう寝る時間だからまた別の日に記録しよう。