バス釣りにハマって1年以上が経った。
ずっと書物とか精神世界みたいなものに関心があったのに急にアウトドアであるわけなのだけど、自分の中ではつながっているので、
そのあたりを考えてみたい。
昔から自然と向き合うことの重要性は感じていた。
わずかな登山経験のなかだけど、谷川岳に登って、人間の「域」を外れた場所に入ったときに得られた特別な感じ。
おおざっぱにいえば神聖さというやつだろうと思うけど、人間がちっぽけで、ふだん振り回されているいろんなことはすべてどうでもいいことに違いないという感じ。
結局もとめていることは「人生の本質」みたいなもので、それはイコール「世界の本質」でなければならないものであって、だいたい「本質」というのが何のことなのかもよく分かってないまま求めているわけなのだけど、生きていると、あー、このあたりにあるなーと思うことがあるわけなのである。
それはたとえば優れた芸術作品に触れたとき、たとえば美術作品だったり、音楽だったり、文学だったり、あるいは哲学(個人的に哲学も本質は芸術だと思っている)だったりする。
そして、自然に触れることで感知する「何か」も「このあたり重要だな」と思うことの一つなのである。自然なんていくらでも周りにあるはずで、でもただ見るだけだとちょっともどかしくて、
すなわち、ブラックバスを釣り上げることは、自然の魂を釣り上げることなのだ。