たらたら神秘主義

本と映画と音楽と日常、できれば神秘

映画を採点

崖の上のポニョ』……★★☆☆☆☆
 美しいものは、自然にできてしまったという感じがするのに対して、失敗作というのは、無理に作ったという感じがするものだと思う。


『愛より強く』……★★★★☆☆


DEATH NOTE』……★☆☆☆☆☆
 劇場版。ひどい。中・高生は楽しいのかもしれないけど。主人公も、「L」という人物も、ぜんぜん魅力的でない。マンガの良さを殺してしまった実写化という意見もあるみたいなので、マンガで読めばよかった、と思った。


恋愛睡眠のすすめ』……★★★☆☆☆
 本当は、星4つにしようかと思ったのだけど、あまりに気持ち悪くて、もう一度観る気にならなかったから、星を減らした。どちらにしてもパワーのある映画だと思う。最初は、とてもついていけないテンションのエキセントリックでシュールなファンタジー映画かと思ったけど、しばらく見ていると違うことに気づいた。主人公が見る夢と、現実が区別なく描かれる。主人公が夢と現実の区別ができない人物であるせいだ。監督がどういうつもりで作ったのか知らないけど、精神病の人の現実をそのまま映画化したということだとぼくは理解した。現実というのは、ぼくらの脳が認識しているものでしかなくて、つまりは、それほど確固としたものではないのだということ。その根本的な感覚を呼び起こされる。
と、いう観方は見当違いなのだろうか。今、ネット検索にひっかかってきたブログには、可愛い映画みたいに書かれていた。まじすか。監督は、ミシェル・ゴンドリー


『あの頃、ペニー・レインと』……★★☆☆☆☆
 まあまあ面白く観てしまったのだけど、ひどい映画だ。ディテールに真実味がないと、すべてが嘘くさく見えてしまうものだけど、つまりはすべてが単なる嘘でしかないということなんだと思う。どんなに一生懸命つくっても、嘘くさかったら、ゼロかけるゼロがゼロでしかないようなものだ。「いかにも」を目指して、作ってしまった映画。「いかにも」が好きな人には、きっと受けると思う。


『彼女を見ればわかること』……★★★★☆☆
 男を探し求める女の孤独、ということになるのではないかと思う。それは、正面から扱っていいテーマだ。このなかに登場する小学生くらいの少年が、母親に、「誰だって、(自分にとっての男/女を)探している」というようなことを言う。さびしさを抱えた人を、ディテールを大切にして描いている。