映画『オール・ドボーイ』を見た。
カンヌ映画祭で審査員特別グランプリを受賞したときに、審査員のタランティーノが激賞してたのを覚えている。
たしかにタランティーノの映画と方向性が似ている。
両方に共通するかっこよさは、「マンガ的」ということだ。
(と、思ったら原作が日本のマンガだった。)
つまり、現実を映そうとしていない点がこの映画のかっこよさにつながっている。
たとえば、15年間監禁されていた主人公が外界に出て、監禁中に頭の中で行っていたシュミレーションによって、
大人数を相手に次々と殴り倒すあたり。
もちろん、一歩間違えればばかばかしいだけになるけど、演出がかっこいいことで、
現実に依拠しない大胆な描写が可能になる。
この映画に限らずたとえば最近の日本映画にもよく見られる表現だし、もちろんマンガ的であればすべてかっこいいわけではないけど。
映画を採点:★★★★☆