2010-02-28 ヘミングウェイ『移動祝祭日』 ヘミングウェイ『移動祝祭日』を読んでいる。 最後のほうにフィッツジェラルドについて書かれた章がある。おもしろい。ゴシップ的な興味はもちろんだけど、ヘミングウェイの作品を読むときだけに感じる特別な充実感がある。この感じはどこから来るのだろう? カフェに行って知り合いにあって、その人の嫌な面が見えて、とかいう日常の描写がなぜかすごくおもしろくて、読んでいると、自分の部屋で充実感とともに小説を書いているヘミングウェイの精神状態はこんな感じじゃないだろうかというような気持ちになる。