動画配信サービスhuluで最近観た映画を個人的好みによって採点、の続き。
【基準: ★☆☆☆☆……駄作 ★★☆☆☆……ふつー ★★★☆☆……おもしろかった ★★★★☆……すごくおもしろかった ★★★★★……傑作】
『キス&キル』:★★★☆☆
あほらしいけど、単純に楽しくてよかった。
彼氏と別れたばかりの平凡な女が出会った男が実はスパイで、二人が結婚して平凡な暮らしをしているのだけど、突然殺し屋が襲ってきて……。という話。平凡な隣人たちが実は殺し屋で、いきなり襲ってくるのとかが、痛快だった。とにかくあほらしいけど。
『愛とセックスとセレブリティ』:★★★☆☆
タイトルに反して、意外ときちんとした映画で、おもしろかった。
顔がよくて肉体美のモテモテ男が、女にタカって生きているが、一人の女に本気で恋をしてしまい……、という話。でも、きちんとしている、というのは、ストーリーの話ではなくて、細かいところ。
たとえば、主人公がズタボロのどん底になったとき、二人の男の子が、ダンプカーのおもちゃをゴロゴロ転がし合っているのを見ているシーンがある。こういう、ステレオタイプでないシーンによって、きちんと全体のリアリティが作られていれば、根本のストーリーがどんなにありきたりのものでも構わない、というのが映画なのではないかとも思う。
『ぼくを葬る』:★★☆☆☆
ガンで余命3ヶ月を宣告された主人公が、最後の時間を過ごす、という話。
悪くはないと思う。特に画面の作り方とかは、けっこう美しい。
でも、ストーリーだけでなく、シーンの作り方なんかが、けっこう観念的なんだよな。
たとえば、携帯電話をゴミ箱に捨てるシーンとか。なんだかなー、「狙い」が透けて、おもしろくない。
『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』:★★☆☆☆
コメディー映画。というのを否定するつもりはないし、おバカ映画をつくろう、という意味でのセンスはあるのだけど、どうでもいい映画。いちおう最後まで観たわけだし。ここに記載しないたくさんの映画を最初だけ観てくだらなさに耐えられなくてやめた。それらを1つ星として記録したいくらいなのだけど、最後まで観ないことには無責任だからやめておく。
『第9地区』:★★★★☆
宇宙人の「難民」が、南アフリカにやってきて、住まわされている。その場所「第9地区」で、宇宙人たちが差別を受けていて……という話。
単純におもしろかった!! しかも皮肉とか社会批判みたいのがエンターテイメント性をいっそう深めていて、こういうのこそ、かっこいい映画だと思う。
『ニューヨーク、アイラブユー』:★★★☆☆
たくさんの監督がニューヨークを題材に撮った映画を、ゴチャゴチャにして編集した実験作。なかなかおもしろかった。「競作」という形になるからか、監督による個性というか、トンガリ具合がけっこう目立っていて。
『ファッションが教えてくれること』:★★☆☆☆
ドキュメンタリー映画。ファッション雑誌『ヴォーグ』の編集長アナ・ウィンターを仔仔にしているんだけど、別にカリスマも感じないし、魅力的でもない。ただの有能な人、というだけなんじゃないの、と思った。
『理想の彼氏』:★★★☆☆
「離婚して引っ越してきたばかりの40歳シングルマザーと、24歳の青年が惹(ひ)かれ合うロマンチック・コメディー。」ということで、ほんと「ロマンチック・コメディー」だった。丁寧に作ってあるから、素直にまあまあの高評価。
『偶然の恋人』:★★★☆☆
覚えてるんだけど、どれくらい楽しんで観たかを忘れた。まあまあだった気がする。
『恋愛適齢期』:★★☆☆☆
老いらくの恋、という話。なんか、頭でつくった映画、という気がする。
『セクレタリー』:★★☆☆☆
地味な変態映画、という感じで、悪くはないけど、好みではない。スパンキング、とか、あまり興味が無いし。
『エターナル・サンシャイン』:★★☆☆☆
交錯する時間軸を行ったり来たりする実験作で、僕はそういうのを観るのが得意だから別に混乱もせずに観たのだけど、魂に響くものが何もない。なぜだろう。観念的。
『愛を読むひと』:★★★★☆
年上の女と少年の恋。それに歴史的事件が関係する話。
母と子と間違われるような二人の関係の背徳的な感じ。それによって生じるとても特別な時間と空間がいい。それから年上の女を演じるケイト・ウィンスレットが魅力的だった。
疲れたので、とりあえずここまで。まだまだたくさん観たのだけど。