たらたら神秘主義

本と映画と音楽と日常、できれば神秘

これもヴィレッジヴァンガードで買った。エイリアンのデザインで有名な画家の画集。
エイリアンが流行っていたころは、単に「気持ちの悪い生き物を描くのがうまい人」くらいにしか思っていなかったけど、
時間が経過してから改めて絵画として見てみると、かなりすばらしい。


ポイントは、「奥行き」ではないかと思う。まずは空間的な奥行き。複雑な生命体の向こうの闇、あるいは靄の向こうにかすかに見えている空間。
それから、時間としての奥行き。異世界または未来世界(映画エイリアンでは未来における別の惑星という設定だった)における架空の歴史を感じさせる。
そして、悪または醜くいもの。美というのはある意味単純だと思わされる。醜悪なものの奥行きこそがより尊い。