たらたら神秘主義

本と映画と音楽と日常、できれば神秘

昼寝をした。昼過ぎから夕方まで。夢をみた。
実家の二階にある自分の部屋。しばらくぶりに入ってみると、エアコンがつけっぱなし。
中央には炬燵もあって、これもつけっぱなしだった。
すごく広い部屋で、しきりがなく、四方を大きな窓で囲まれている。
窓を開けて、風を通す。ここに戻ってくることが魂にとって大切なことであったのだ、という気がしてくる。
最後はうつらうつらと半分覚醒しながら、とてもいい夢を見た、という気分でいた。


村上春樹の『羊をめぐる冒険』とかのシリーズで、羊男のいる部屋というのが出てくるけど、あれも「魂にとっての部屋」という感じだ。
部屋というのは、けっこう重要なモチーフである気がする。部屋。
あるいは、『羊たちの沈黙』(これも偶然タイトルに「羊」)のハンニバル・レクターが頭の中にもっている部屋。まあこれは魂というほど深いものではなかったけど、心の中にある部屋、という意味では共通する。
あるいは、金井美恵子の『春の画の館』なんかも、心が生み出した虚構の部屋という意味で、なんというか、現実の部屋以上の意味を持っていた。
部屋というのは、とにかくなんかとても魅力的なものだ。自分の部屋。他人の部屋。心の中の部屋。