6月には、大量の日本映画を観たのだけど、メモしていた携帯電話が壊れ、何を観たのだか分からなくなってしまった。なんていいかげんな映画の観方だろう。というわけで7月の記録。
『ブレイブストーリー』……★★☆☆☆☆
ひどいアニメ。子どもはこれでも楽しいのだろうか。大人でよかった!
『コープスブライド』(ティム・バートン)……★★☆☆☆☆
ぼくはティム・バートンの映画がおそらく好きではない。なんだかきれいごとのような気がするせいかもしれない。
『あらしのよるに』……★★☆☆☆☆
たのしくない。絵本が原作のアニメだけど、大人が絵本を楽しめるか? 楽しめないのが心が汚れてしまったせいなら、それで結構!
『ハウルの動く城』……★★★★☆☆
あまりよくなかったと誰かが言っていたので観ていなかったけど、上に挙げた3つとはまったくレベルが違う。
観る者を引きつける画面のオーラみたいなものを感じる。ストーリーが安易だとか、そういうことがあったとしても、とにかくすばらしい。
『クローサー』……★★★☆☆☆
連続してアニメを観たあと、大人の恋のドロドロを観ると、それだけで楽しい。人間なんてしょせんドロドロだと思う。
『秘密のかけら』……★★☆☆☆☆
楽しく観たんだけど、なにが気に入らなくて二つ星なんだっけ。きっとミステリー形式で、最後に種明かし風の結末があったのがいやだったんだと思う。
『パーマネントミッドナイト』……★★☆☆☆☆
『理想の人』……★★☆☆☆☆
『ピーター・パン』……★★★☆☆☆
はじめて観た。ピーター・パンが、意外にも「危険な男」という感じで、おもしろかった。あれは女がはまる男だ、と思った。そのくせ、永遠に子供の国にいるんだよな。変なの。
『ブラウン・バニー』(ヴィンセント・ギャロ)……★★★☆☆☆
楽しかった。ヴィンセント・ギャロの目は、怖い。自分で監督していながら、主演の自分の勃起した性器を撮影させているあたりも、なんだか怖くって、いい。悲しみというか痛みというかが、少しも直接的に描かれずして、ずっと描かれつづけていると感じさせる。
『ダウン・イン・ザ・バレー』……★★★★☆☆
(ネタバレ危険)
主人公が、感情移入できない人格異常であったと、観ている人が少しずつ気づいていくこの感じは、貴重だと思う。
ぼくが大学生のとき、蓮實重彦がコッポラの『タッカー』について、主人公は異常者であると書いているのを読んで、ぼく自身はその映画の主人公が頭がおかしいなんて思って観てなかったから、すごくおもしろく思ったのを覚えている。この映画の主人公は途中からはっきりと変だというのが分かるのだけど、正常と異常のはざまの危うい感じは、よく出ている。
《観た映画を6段階の★で評価》
★☆☆☆☆☆……駄作
★★☆☆☆☆……ふつー
★★★☆☆☆……おもしろかった
★★★★☆☆……すごくおもしろかった
★★★★★☆……傑作
★★★★★★……傑作! 自分にとって特別な作品